家族ができること。

今日は尊敬するヨガの先生で、理学療法士のプロである尚人先生に
リハビリテーションについてたくさんのお話を伺うことができました。
本当にありがとうございます!

家族ってね、こんな突然の出来事を目の前にすると、
できるだけ冷静にいようとしても、
ただただ右往左往していたりするものなのね。

地平線しか見えないような、砂漠の真ん中に、
ぽつんと放り出されたような気持ちになるのです。

心筋梗塞から、低酸素脳症、高次脳機能障害…
何やらもう手の届かない絶望に追いやられるような、
ショッキングな言葉の数々を耳にする日々…
目の前には、「生」を選んでくれた尊く愛おしく、いのちの姿。

その日、目の前で意識を失った夫を抱きかかえて、
ただただ無我夢中で、心肺蘇生法(心臓マッサージと
マウストゥマウスの人工呼吸)を繰り返していた私…。
戻って来て!しっかり!まだ行っちゃダメだよ!と
しきりに叫んでいたらしい。息子が後になって教えてくれた。

到着した救急隊の方がAEDをやってくれて…それでも意識戻らず…
必死に救急車の中で、祈った、ひたすら祈った。

一命を取り留めたのも、そんな「初動」が大事だったそうだ。
ドクターや看護士さんに、素晴らしい、どこかで経験があったのか、
などなど声をかけてくれて、その時は、私も少しは命を救うチカラになれたのかな、と
少しばかり嬉しい気持ちを抱いていた…

けれども、時間が経つにつれて、一命は取り留めたものの…
心臓こそ(その時はまだ機械のチカラを借り手動いていても…
ただ横たわるだけの彼を見ていると、
ああ、悲しいかな。
もしかすると、それはいたづらな延命でしかなかったの、と、
とてつもない虚しさに襲われたりもするのでした。
…………


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