深呼吸の必要

予々(かねがねとはこう書くらしい)、相撲の立ち合いって面白いなあと思っていた。

世界中見ても、対戦する二人(二組)が、
互いの呼吸を合わせる(合意)ことで試合を始めるスポーツって、
他にないような気がする。
(詩人のジャン・コクトーはバランスの奇跡と言ったらしい…by wikipedia)

普通なら、レフェリーが「プレイボール」と言ったり、笛を鳴らしたりして、
試合の開始を合図するところ、

相撲の場合、行司さんはただ見守るだけ。
あくまで、本人たちの「間合い」で始まるのだもの…。

時折、制限時間いっぱいになっても、なかなか立ち合いがうまくいかなかったりして、
そんな時は、土俵際砂かぶりの席で腕組みして座ってる親方が
コ・キュウ・ア・ワ・セ・テ」なんて、大声は出さずに口を読ませていたりしてる。

自分の事だけ考えていちゃ始まらない。それって凄くないですか。さすが日本の国技!なんて思ってたわけです。

他の人やモノと呼吸を合わせると、「ひとつ」になって、いろんなエネルギーが生まれてくるんだね。


呼吸の事を考えてたら思い出した本。


  『深呼吸の必要』


大学卒業直後くらいに、今は小説家になってる当時の友人に勧められて、
タイトルにも惹かれて買った本ですが、読んだら素晴らしく良くて、
何度も読み返していたのを覚えています。


割と最近になって映画のタイトルとして見かけましたが、内容は全然関係ないみたい。

詩人の長田弘さんのエッセイです。 

他にも、『ねこに未来はない』などあります。

私は特に猫好きではないけれど、これは泣けました。

どちらも大好きな本。おすすめだよ。


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