眠れる人に、多くを気づかされる日々。

たくさんの人の記憶の中にも、彼がしっかりと息づいているのを

忘れてはいけない。私だけが彼のすべてを知っているというのは思い違いなんだ…

って、少しだけ寂しい気持ちとともに、静かに悟る。

そして、そんな人々の心のスクリーンに映る、私の知らない

彼の姿を、ぜんぶかき集めたい気持ちに駆られたりもする。。。


2010.8.19
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今日は、ついに気管切開して、人工呼吸器を(口から)移設しました。

ぎりぎりまで待ってもらったけど…残念ながら他の選択肢は考えにくかったよ…


「野生の動物は、ケガを負ったら自分で治すもの。

人間だって動物だからね、一度メスを入れたら終わりなんだ」

なんて言ってたのを覚えているから…とても躊躇した。

でもね、ここ数日熱も上がってるし、肺炎も疑わしい…

出来る限りチューブによるのどのダメージや、感染のリスクも

なくしたい。。先生の的確な判断に委ねることにしたのでした。

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仕事仲間の方々のお話をうかがっていると、何気ない彼の発言の中に

実は彼が結構私のことを認めてくれていたんだなーと思える種がたくさんあった。

同時に、私は、私がどれだけ彼に認めてもらいたいと思っていたのか、

あらためて気づくのだった。

そして、その認めてもらいたい私の思いが、どれほどちっぽけな

こだわりだったのかも嫌というほど思い知るのだった。


人は、いつも愛する人と心を通わせていたいと思う。 

少しでもパートナーの本意が見えなくなりそうな瞬間に気づいたら

見過ごさずに、いつでも心のベールを解いて、

きちんと言葉を通わせるのが大事なんだな…と思う。

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